頭痛外来

頭痛は子どもにとってもつらい症状のひとつです。特に片頭痛の痛みは強く、学校に行くのが難しくなってしまうお子さんもいます。日常生活に大きな支障をきたす片頭痛でも、成人ですら見逃されてしまうこともあります。子どもの片頭痛の診断は容易ではなく、気持ちの問題として勘違いされてしまう場合もあります。
頭痛に苦しんでいる子ども達のために小児頭痛外来を東京医科大学にて開設したところ、全国からたくさんのお子さんたちが来てくれています。皆様のご要望に応えるため、代々木上原こどもクリニックでも頭痛外来を開設することになりました。

東京医科大学 小児科・思春期科
主任教授 山中 岳
日本頭痛学会代議員
日本小児神経学会評議員
日本てんかん学会評議員

東京医科大学 小児科・思春期科
主任教授 山中 岳
日本頭痛学会代議員
日本小児神経学会評議員
日本てんかん学会評議員

対象となる方

  • 頭痛で苦しんでいる子ども(高校生まで)
  • 頭痛のときに薬を飲んでも痛みが治まらない
  • 頭痛以外の症状もあり、単なる頭痛なのか不安
  • 予防的な薬を飲んでいるにもかかわらず頭痛が良くならない

※その他、頭痛に関することなら御気軽にご相談ください。

代表的な頭痛について

片頭痛

小児の片頭痛の特徴は、持続時間が短く、吐き気や嘔吐が見られ、頭痛の部位は必ずしも“片”側ではなく、特に低年齢児では両側の前頭部(おでこの辺り)に痛みを訴えます。
また、頭痛発症時には、「カーテンを閉めて」「静かにして」などと訴えることがあります。これは光や音に対する過敏性が、小児の片頭痛にもみられるからです。片頭痛の最も特徴的なことは、日常的な動作により頭痛が悪化することです。
動くと痛いため、寝込んでしまう子どももいます。「頭が痛い」と言いながら走り回っている子どもは、片頭痛ではありません。

緊張型頭痛

緊張型頭痛の持続時間は30分から7日間と幅があり、成人ばかりではなく小児でも長時間訴えることは少なくありません。
片頭痛と違い、痛みや吐き気などの消化器症状は軽く、頭痛があっても本を読んだり、ゲームをしたりすることができるお子さんもいます。
痛みのために動けなくなってしまう片頭痛とは対照的ですが、頭痛の頻度が多いために、緊張型頭痛でも学校に行くことが難しくなってしまうお子さんもいます。
片頭痛と緊張型頭痛の違いを理解し、適切な治療をすることが大切です。

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